生き物日記





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番外編 きもの日記 「武士の家計簿」を読んでみた。 :: 2010/04/24(Sat)

晴れの日の和裁教室。
すごく、ひさ~しぶりに着物を着て教室に行きました。
3ヶ月ぶりで、着方を忘れかけてたよ。ああ、危ない危ない。
気持ちに余裕がないとできないから、なかなかしょっちゅうは着られないんだけど、でもやっぱり着ると嬉しい。単衣の季節がくる前に、もう一回ぐらい着たいものです。

さて今日は、最近「武士の家計簿」という本を読みました。ずいぶん前から話題になっていた本なので「今さらながら」の感もありますが、ちょっと紹介させていただきます。

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「武士の家計簿  ー『加賀藩御算用者』の幕末維新」
磯田道史著 新潮新書 680円



あるサムライ一家が残した家計簿によって、幕末から明治にかけての武士の暮らしぶりが明らかになった!

……というのがこの本の内容なのですが、興味深かったのは、この家族が売り払った衣類の内容と売値です。

●地黒小袖一つ…620,000円(嫁の持参した婚礼衣装と考えられる)
●紅縮緬小袖一つ…420,000円(嫁の持参した婚礼衣装と考えられる)
●晒帷子一つ…108,000円
●晒小ちらし一つ…172,000円
●浴取…60,000円
●白木綿一反…80,000円
●木綿合羽一つ…52,000円


*天保13年、加賀藩の猪山家では借金返済のために家財道具を売り払う。上に挙げたのは、そのリストから衣類に関する項目を抜粋したもの。実際に支払われのは「匁(もんめ)」というお金だが、著者が「職人の日当」を基準にして現代感覚に直してくれたので、「円」となっている。

小ちらしや浴取というのは、なんでしょう? 浴衣のようなもの? どういうものかわからないので高い安いについてはなんとも言えませんが、中古衣類を売って、かなりのお金を手にすることができたという点は間違いないようですね。


衣類以外のものもリストに上がっています。
●机…32,000円
●小袖箪笥一つ…200,000円
●見台…4,000円
これらのものに比べると、やっぱり衣類はちょっと高めに感じられますね。
 
笑っちゃったのは、
●古紙合羽…2,240円
という項目です。これって、よく歌舞伎衣装に出てきますよね。文字が書いてあるの。書き損じた手紙かなにかを柿渋か何かで防水して合羽にするのかな? ふ~ん、あれ、売れるんだ。しかも2,000円以上で。

持ち物すべてが財産だったんだということが、このリストを見るとよくわかります。
和裁を習っていると、なんでこんな手間かかることするんだろう? と思うような謎の工程がたくさんあるのですが、それはたいてい「布を再利用する」ことを考えたうえでの工程なんですよね。
着物を財産と考えれば、納得のいく話です。

この本はほかにも、江戸時代の数学のこと、武家のしきたりのこと、明治維新後の士族の財産管理など、どの章にも「へ~なるほど」があふれて退屈することがありませんでした。新書のベストセラーって、意外と中身が薄いことが多いけど、これは久々のヒット! おすすめです。






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