生き物日記





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ハチの本特集 「風の中のマリア」 :: 2009/09/27(Sun)

実用書でなく小説です、「風の中のマリア」。
売れてる本みたいですね。amazonのブックレビューでも、軒並み高評価。
養老孟司さん、奥本大三郎さんも絶賛!

maria_.jpg
「風の中のマリア」百田尚樹/著 講談社 1500円

オビの文句によると........
主人公はオオスズメバチ! なぜ、この物語が胸を打つのか。

ですが、私の胸は打ちませんでした。ものすごく期待して読み始めたのですが、残念!

主人公マリアは、世界最強の昆虫と言われるオオスズメバチの働き蜂。
恋することも許されず戦いだけにあけくれるマリア、そしてマリアが命をかけて守る帝国の興亡は.........と、聞くと面白そうなのですが、実際読むとけっこうご都合主義の固まりみたいな話なんですよ。

マリア自身は何も知らずに働き続けているのに、マリアよりも7日前に生まれた働きバチ、アンネ=ゾフィーはなぜかものすごく物知りで、ゲノムについての解説までしてくれる。

.........あなたにわかりやすく説明しましょう。私たちを生んだ「偉大なる母」の二つのゲノム、これを仮にABとします。そして父が持っていたゲノムをCとします。(中略)つまり私たちワーカーの姉妹同士を見れば、ゲノムを構成している遺伝子の共有率は75パーセントということになるの。」

う~ん? いつ、アンネ=ゾフィーはゲノム共有率の統計をとったのだろうか?

そんな物知りのアンネ=ゾフィーも、自分たちの帝国がこれからどうなるかは知らない。
でも、これは毎年繰り返される自然の出来事のだから、ゲノムの共有率を知ってるなら、帝国の運命を知らないってのは不思議な話だ!?

こういう小説って、下敷きに実際の生態やゲノムの話があるにしても、当事者たちは何も知らず「何かに憑き動かされて行動していく」ってのが面白いのではないでしょうか? でも、マリアたちはその時々の都合で、自分たちの行動の意味をを知ってたり知らなかったり....
だめだ、この小説にはのれない!

なんて書いていると、揚げ足をとっているみたいですね。人が一生懸命つくったものに対して、すいません。
でも高名な先生方が絶賛しているので、期待しちゃう人も多いと思うのです。だから教えてあげたい、けっこうトンデモ本だよと。

ただし、この本にはいい点もあって、今まで私が今ひとつ理解できていなかったハチの「性複対立遺伝子」のことが、お話仕立てになっていることで初めて理解できました。本の評価は☆一つにしようかと思ったけど、その点を考慮してもう一つプラスすることにしました。

本の評価→☆☆





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